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JOURNAL

ものつくりの背景とお知らせ。

2018.04.18

デットストック

新作の打ち合わせで第一被服に行った際に面白いモノを見せてくれました。
それはもう満面の笑みで持ってきてくれたものはデットストックのスラックスです。
茶箱に丁寧に保管されて20~30年は経っていると思われる時代遅れなスラックスですが、
今でもビシッとプレスされていて内股までキレイに余計なシワなど入っていません。
中には某有名デパートのネームが付いているものがあったり、某有名プロゴルファーの名前がでてきたり
とても丁寧に時代を交えて説明してくれました。

これはパンツに付いていた特殊加工や特殊な仕様のネームです。
当時はこのような加工や仕様を特許申請することが流行っていたようで、
この他にも 伸びる や 洗える の下げ札や、中には 後ポケットに  長財布がキレイに収まる  特殊な
ポケットを謳った仕様もありました。

これらのパンツはデットストックと書きましたが、実は生産当時に納められなかった言わばB品です。
でも、父親と私にとってはお宝です。
このパンツを今着るかと言えばシルエット的に私は着こなせませんが、生地や付属、細かな仕様は
時代を感じさせないどころか、その当時のものつくりの深さを感じることができます。
時代的には大量生産の時代でもあるので、 キレイに早く と効率化が求められたと思いますが、
このパンツを見ると今の世の中で売っているものよりも 良いもの に感じました。
父の話を聞いていても感じることですが 使い捨て ではなく 長く使える ことに重きおいた
ものつくりをしていて、それも含めたモノが 良いもの の価値観だったと思います。
そして、作り手は 良いもの を作っているという意識がプライドになり、さらに 良いもの をつくる意欲に
繋がっていくのだと感じました。
30年経っても 良いもの と思われるものつくりをしてきた第一被服にあらためて敬意をいだき、
同じように30年後にそう思われるパンツをつくれるよう ものつくりをもっと追求していこうと思います。

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